コロトコフブログ

これでいいのか?・・・これでいいのだ!!

「出来ない」と言う勇気

 不登校になってみて、「あの時こうしていればよかった、ああしておけばよかった」という思いが浮かんでくる。

 その一つは、研究に行き詰まりどうしようもなくなった時に「できません」「わかりません」と言うべきだったという思いだ。

 不登校になる前、研究活動に行き詰まり、どうしようもない期間が4ヶ月ほどあった。

 僕の所属していた研究室では、週1で指導教員とのミーティングがあった。行き詰まり始めた最初の頃は、小手先の結果をのせてミーティングをどうにか乗り切っていたが、それも2ヶ月を過ぎるとだんだんと報告することが無くなっていった。3ヶ月を過ぎたあたりから、ミーティングで報告することがなくなった。その頃からは教員から怒られることを覚悟で実験結果がどうしても出ないということを報告することになっていった。そんなとき、うつ症状が強くなっていったように思う。

 今、その頃のことを思い返してみると、「自分の知識やがんばりの限界にぶつかり、その壁を何とか破ろうとしたが出来ない」という状態だった。自分の限界を超えようとしたが出来ないのだから、教員に「出来ない」「わからない」と言うべきだった。自分に「これくらい出来なければだめだ」「出来ないなんて恥ずかしい」「出来ないと言ったら信用を失うんじゃないか」と日々プレッシャーを与えて自分自身を壊してしまう前に、言うべきだった。

 今後もし、何かに行き詰まり自分の限界を破ろうとしたが超えられないとなった場合には、不登校になった経験を胸に、自分の限界を知り、上司や管理者に「出来ない」と言う勇気をもっていきたい。