コロトコフブログ

これでいいのか?・・・これでいいのだ!!

工学部出てるならなんか作らなきゃ、モノにしなきゃ

 題名に書いている言葉は、大学院在学中に他研究室の教授に言われた言葉だ。

 工学とは読んで字のごとく、「工夫する学問」である。理学が物事のコトワリ(理)を解き明かすことを目的とするならば、工学はそのコトワリを社会に役立つように、使えるように工夫することが目的である。

 私は大学において工学の学士を得て、大学院に進学した。大学院の修士を卒業したら工学の修士号を取得していたことになる。「工学部出てるならなんか作らなきゃ、モノにしなきゃ」という言葉は深く突き刺さり、とてつもない衝撃を与えた。

 私は大学において、工学分野(電気、情報、機械など)について幅広く学んだ(所属学科が特殊だったため、工学以外にも学んだことは沢山あるが・・・)。思い返してみると、工学の分野において学んだことは全て、自分の手でモノを作りだすために必要な知識であった。大学においてモノを作るための基礎知識を学んだにもかかわらず、今までに自主的に作ったものと言えば、実験結果を自動的に判別するためのしょぼいプログラムだけ。こんな私であるから衝撃を受けて当たり前だった。

 この言葉は、知識を得てもそれを使わなければ意味はないと言われたのだと思う。確かにそのとおりだ。知識は使うために学び、使うことによって意味をなす。

 特に、工学分野においては、使えなければ知識に意味は無いのではなかろうか。

 この言葉を胸に今後は、人に役立つモノじゃなくてもいいから、自分の自己満足に終わってもいいから、何かモノを一つでも作り、頭でっかちにならずアウトプットし、知識を使える人間になりたい